イジワルな彼の甘い罠
ゆっくりしたいって言ったのは私だけどさ、これはこれでどうしたらいいかわからなくて緊張……!!
二人で過ごすってどうしたらいいんだろう……っていい歳してなにに悩んでるんだ!私!
……けど、隣にその姿があって、小さく肩が触れるだけで、この心を安心させてくれる。
昨日の不安も全部吹き飛ばして、忘れさせてしまう。
それくらい、今が愛しい。
「……おい、」
すると突然、右側の首元にかかる私の髪を、その指が持ち上げた。