イジワルな彼の甘い罠
「確かに都合のいい女かもしれないけど……誰とでもするわけじゃない」
航とだから、するんだよ
その腕だから、抱き締められたいんだよ
「だから、信じてよっ……」
わかってよ
わかれないならそれでもいいけど
この気持ちだけは、信じてよ
言い切った言葉に、航の顔が近付く。
深夜とはいえまだ人の行き交う街の中、その唇はそっとキスをした。
「……航……?」
突然のその行動に、驚きぽかんとしてしまう。
「……悪かった」
「え……?」
「この前、言い過ぎた」