イジワルな彼の甘い罠



すると、そこには



「いやー、びっくりだわー!まさかここの次男さんとうちの娘が恋人だったなんて!もうあの子ったらそういう人がいるならいるって言えばよかったのに!」

「きっと気恥ずかしくて言えなかったんでしょう。うちの弟も素直にご挨拶に伺えるような出来た弟ではないものですから」

「いいえー、うちの娘貰ってくれるだけでも充分……あ、折角ですしこのまま親御さんにご挨拶してもいいかしら?」

「勿論です。では母を呼んで参りますね」



そうにこやかに話す、母と航のお兄さん……。


その光景に、怒っていなくてよかったと安心するより先に驚き唖然としてしまう。


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