イジワルな彼の甘い罠
そんな中、ことが起きたのは引っ越してきて2ヶ月半目。新しいアパートでの生活にも慣れてきたある夜のこと。
そこにはその体をベッドに押し倒す俺に対し
俺の顔を両手で押し返す早希……〜つまりは、セックスを拒まれる情けない男の姿があった。
「っ……なにするんだよ!おい、その手どかせ!」
「じゃあどいて!まず航がどいて!」
お互い譲らぬ体勢で、ぐぐぐ……と顔を近づけようとする俺に、必死に拒む早希の長い爪が頬に刺さる。
「あぁ?つーかなんでだよ!」
「したくないから!」
「はぁ!?なんだとコラ……」
その言葉にカチンと来た俺は、力ずくで丸め込もうと早希の上にガバッと被さりキスをする、が。
「っ〜……やだって言ってるでしょ!!!」
「うっ!!」
今日の早希はそんな俺にも丸め込まれることなく、思い切り俺の大事な所を蹴り上げる。そして俺が痛みに怯んだ隙を突くように、素早く俺の下から抜け出た。