イジワルな彼の甘い罠



航と食事なんて、あの面倒臭がりで外食嫌いな航が珍しい……!!

今まで家で適当に食事、とかはあってもデートや外食なんてしたことなかったのに……なんだかんだ言いながらも、ドレス効果?



やばい、嬉しい。

一気にあがる気持ちに、柄にもなくドキドキしてしまう。



「早希ー、この後どうする?みんなで食事行こうかって話してるんだけどー……」

「あ、私パス!」

「えー?」



離れた位置から声をかけてきた美緒の誘いにも、申し訳なさより嬉しさを優先してしまう。



多分、あいつのただの気まぐれ。

だけどそのことひとつが充分嬉しい



悔しいくらい、喜んでる自分がいる





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