イジワルな彼の甘い罠
「わっ!なに……」
「……家行こうと思ったけど、やめた。ここでやる」
「えっ!?ちょっ、待って……」
制止をかけるもののキスは止まることなく、唇から首筋へ舌を這わせる。
「やっぱ胸元開きすぎ。ラーメン食ってる時丸見えだったぞ」
「えっ……ってちょっと待った!せめて後ろ!後部座席!」
「んだよ、面倒くせーな」
さすがに真昼間に助手席ではまずい、と後部座席へ移ると、そこには荷物を置くためか二列全て椅子が倒されている。
面倒そうに靴を脱いでは後部座席へ続く航は、ネクタイを外しシャツのボタンをふたつ開けた。