【完】あたしの隣にいるのはスキな人……
それから時間が経ち、
昼休憩になった。
「才華!」
「聖奈?」
ニコニコしながらあたしに話しかけている聖奈。
「ほら!行ってきな!」
そう言って座っていたあたしを立たせ、
背中を押した。
「え。でも。聖奈……」
「あたしはさ、亜澄たちと食べるし、
あ、邪魔だったら、別の子と食べるから気にすんなって!」
そう言ってニカッと笑って見せた聖奈。
あたしは「ありがとう!!」そう言って、
あたしの方を見ていたハルの元へ向かった。