【完】あたしの隣にいるのはスキな人……
「あ~あ!!もう戻りたくねえな!!」
そう言って仰向けに寝転がるハル。
「才華も、寝よう!」
「うっわっ!!」
あたしはハルに手を引っ張られ、ハルの横に寝転んでしまった。
「ハル……?」
あたしはあたしの手を掴んだままのハルに声をかけた。
「何?」
「あの……手……」
「嫌?俺が手離さないの。」
「嫌じゃないよ!!嫌じゃない!」
あたしは声を張ってそう言った。