【完】あたしの隣にいるのはスキな人……
「じゃあいいじゃん。眠ろう。一緒に……」
空を見ながら言うハルは、すぐに寝息を立てた。
「早いし。寝るの……」
あたしは眠ってしまったハルの横顔を見つめた。
「……」
寝転んでいたあたしは座り、風でなびくハルの髪の毛を触った。
「サラサラだね……」
なんで、ハルはあたしを好きになったんだろう。
あたし何の取り柄もないのに。
「ねぇどうして……?あたし、
まだちゃんとハルを好きか分からないんだよ?
それなのに……なんで、あたしなの……」
――――どうして一緒に居るって言ってくれたの……?