【完】あたしの隣にいるのはスキな人……


そう言って自分を抱きしめる。








「才華!!!」





肩を落としてあたしが涙を流していると、
大好きな人の声が聞こえた。




「ごめん……」



そう言ってあたしを前から抱きしめたのはハル。





「俺、何度も言おうとしたんだ……
でも、俺だって離れたくなくて、言えなかった。
県外の大学を受ける事。」




そうだったんだ……




ハルだってあたしと離れたくないって思ってくれてたんだ……




「ごめんね……ハル…あたし……」



< 67 / 77 >

この作品をシェア

pagetop