キミのせい。
第一章 ついてない日



夏が過ぎて、地面に落ちた木の葉が
冷たい風と一緒に宙を舞う季節。


10月1日、丁度衣替えの時期を迎え
校門を過ぎる生徒の服装は
少し厚着のブレザーに変わった。


が、“奥山 愛衣”だけは違った。


朝寝坊し、急いで出てきた挙句
ブレザーを忘れてしまい
一人だけカーディガン姿。

しかも、あいにくの大雨。


今日はとことんついていなかった。

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