キミのせい。
第一章 ついてない日
夏が過ぎて、地面に落ちた木の葉が
冷たい風と一緒に宙を舞う季節。
10月1日、丁度衣替えの時期を迎え
校門を過ぎる生徒の服装は
少し厚着のブレザーに変わった。
が、“奥山 愛衣”だけは違った。
朝寝坊し、急いで出てきた挙句
ブレザーを忘れてしまい
一人だけカーディガン姿。
しかも、あいにくの大雨。
今日はとことんついていなかった。
< 1 / 6 >