紅の蝶【完】






「気にするな、華音。行くぞ…。」




翔輝の私の手を握る手が強まる。





『……え?』





「前を見て堂々と歩け。俺はお前だけだ。」




翔輝の言葉は自然に私の心に届く。




でもまだ他の人の目線は怖い…。





ガラガラッ




琉聖さんがドアを開ける。





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