紅の蝶【完】




組長さんが少しきつめに言うと二人は出ていった。






そして組長の目が私に向く。





「華音さん…だったかね?」




『はい…。』




「ちょっと別室で紀子(キコ)と待っていてくれんかね。」





どうやら翔輝のお母さんは紀子さんと言うらしい。





『はい。』





翔輝がゆっくり私をおろす。




「お袋、頼んだ。」




翔輝が私の手を離す。





「ウフフ…わかったわ。」




なぜか紀子さんは嬉しそうに私の手をひき部屋を出た。





< 180 / 403 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop