紅の蝶【完】





「そぉ。じゃぁ、もし翔輝が死んだら…?」





死ぬ…?





「翔輝は仮にも“ヤクザ”なの。いつ命を落とすかは分からないわ。」





『……こういうときは普通、私が翔輝の分まで生きます…って言わなければいけないのかもしれませんが………』





私はそんなこと言えない。





だって…





翔輝が私を見つけてくれた日からずっと……






『私は後を追いかけます…。』





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