紅の蝶【完】





『おかえりなさい、翔輝。ご飯…どうする?』





「わりぃ、食ってきた。」




翔輝の顔が曇る。




『そっか、気にしないで♪今お風呂入れるから…!!』




私にできることは笑うこと。



翔輝が安心して仕事できるようにちゃんと笑うこと。





「っ…あぁ。」




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