紅の蝶【完】





「女の子にしては珍しく泣かないのね、華音ちゃんは。」




私の肩にある“痕”を消すように浮き出てくる“紅の蝶”。





『その部分は痛さになれて神経がおかしくなってるんだと思います。』




それに、




これは私に必要な痛さ。





一生翔輝を愛するという誓い。





< 336 / 403 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop