甘い時間は生徒会室で。
いや、降りようとした。
でもっ……………。
「結愛、ダメ。まだ。」
会長は、私に腕を回して離そうとしない。
「か、会長!お願いですからっ!」
「ダメったらダメ。それに、まだ結愛にお話終わってない。」
甘く優しい声で、耳元に囁かれたら、従うしかない。
もう、会長のせいで心臓が破裂しそうだよ……………。
「えらいえらい。」
そう言って会長は私の頭をポンポンと撫でた。
そんな仕草にドキドキして、また体温が上がる。