甘い時間は生徒会室で。
バタンッ
カチャ
重いドアが閉まった音と鍵を閉めたような音。
あまりの恐怖で目を瞑っていた。
だから、今一体どこにいるのかわからない。
いつの間にか追っかけは居なくなり、会長は走るのをやめていた。
「結愛、もう目開けて大丈夫。」
そう言われて、ゆっくり目を開ける。
「こ、ここどこ!?」
パーティーホールのように豪華で綺麗な空間。
「って、会長!おろしてください!!」
そうだ、お姫様だっこされてたんだよ私。
「はいはい、ごめん。」
そう言って会長は近くにあったフカフカのソファーにおろしてくれた。