甘い時間は生徒会室で。
本当に天然ってやつは怖い。
無自覚なんだよな。
どれだけ俺の調子が狂ってると思ってんだよ。
「はい、じゃあもう一回。」
俺がそう言うと、結愛はしぶしぶ立ち上がる。
中心で踊ることになるから嫌でも覚えてもらわなくちゃいけない。
こんなんで間に合うだろうか………………。
もっと早くから始めておくべきだったか。
「1、2、3………………………」
手拍子と一緒にカウントする。
「わぁっ!」
バタッと倒れる結愛。