甘い時間は生徒会室で。
ふっと、顔を上げて声のする方を見ると、
蓮がいた。
「今日は……………アイツ……すみれ先輩が居なくなって1年だからな…………………。」
視線を蓮から落として、もう一度、
すみれ先輩の眠る墓石を見た。
「璃斗、ちゃんと、すみれ先輩のこと忘れられてんのか?」
まるで俺の心の奥を見ているかのように聞いてくる。
やめてくれよ。
せっかく…………………
「わかんねーよ、んなもん。」
答えられるわけがない。
あんなに想ってたんだぞ?
「じゃあ、結愛ちゃんはどうすんだよ。」