甘い時間は生徒会室で。
「そうだな。璃斗を尊敬するよ。この書類、ほとんど1人でやってたんだろ?」
俺の言葉に、生徒会室にいた全員が頷いた。
やっぱり、すげーな、璃斗。
お前も、すみれ先輩のように信頼されてると思うぞ、俺は。
しっかり、跡を継げてると思う。
だから、無理する必要はねーのに。
ただ、昨日の璃斗からして、なんか嫌な予感がするんだよな。
「愁!」
「は、はい?」
突然、俺が呼んだからか、肩をピクッとさせた愁。
ビビりかっての。
「俺も様子見てくるから、仕事変わってくれ。」
「あ、はいって………………えぇ?」
頼むぞっと肩をたたいて、俺は生徒会室を出た。