甘い時間は生徒会室で。
聞いたらいけないかなとは思ったけど、
聞いておかないといけない気がする。
「どうした?璃斗がなんかやったか?」
それしか考えられない。
何もなければ、泣くはずがないから。
結愛ちゃんは涙を流すばっかりで、口を開こうとしない。
「大丈夫っ、俺に話して??」
「ふぇっ………?」
優しく結愛ちゃんを抱きしめた。
ダメだってわかってるけど、こうするしかなかった。
「話してくれない?」
もう一度、優しく問いかける。
「は、なしますっ…………………」
やっと結愛ちゃんは口を開いて話してくれた。