甘い時間は生徒会室で。


結愛ちゃんがそう思うなら。


結愛ちゃんが璃斗を、それでも好きでいるなら。


俺は、好きな奴、結愛ちゃんの幸せを願うよ。


応援するよ。


「結愛ちゃん?」


俺の問いかけに首を傾げる、結愛ちゃん。


お願いだから、今はやめろよ。


これでも、俺、振られて泣きそうなくらい落ち込んでんだからさ。


きっと伝わらないけれど。


「結愛ちゃんは生徒会室に戻ってて?」


そう言って俺は、璃斗がいる保健室へ向かった。

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