甘い時間は生徒会室で。
「可愛いよ、結愛。」
どうせ、笑われるんだ。
わかっていることだから。
俺は、結愛を引き寄せて、目線を合わせて、頭に手を乗せた。
結愛の顔は真っ赤。
それは、きっと俺も。
「会長、顔赤いですよ?また風邪ですか??」
そう言って、俺の額に手を乗せてくる結愛。
ちょっと、待て……………………。
俺が必死に理性を保とうとしてんのがわかんねーのか?
「結愛ちゃん……………大丈夫だと思うから、その手離して上げて?」
「へっ?」
ニヤニヤしながらだけれど、楓が結愛に向かってそう言った。