甘い時間は生徒会室で。


「別に良いだろ?俺と2人っきりになれたんだから。」


結愛の前に立って、優しく笑う。


「そ、そうですね?」


声は小さかったけれど、そう帰ってきた。


本当、こいつ、可愛すぎるんだけど。


「行こっか?」


「はいっ。」


さっきよりもギュッと手を握りしめて歩き出す。


結愛にとって、ほぼ初めての大きな祭り。


隣にいる結愛は目をキラキラと輝かせて、とても楽しそう。


連れてきてよかった、そう感じた。



< 346 / 372 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop