甘い時間は生徒会室で。


「あ、りんごあめ…………………。」


結愛は、すぐにりんごあめを見つけた。


そんなに、食べたかったのか。


「行こっか?」


「え、でも………………。」


なぜか、躊躇する結愛。


そんな、良いのにな。


「いいから、ね?」


「はい……………………。」


笑いかけて、結愛の手を引く。


「はい、いらっしゃい!おっ、カップルさんかい?」


「はい。」


元気な屋台のおじさんにそう言われて、また照れてしまった結愛。


そのかわりに俺が答える。


「あの、りんごあめ、1ください。」

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