僕の彼女はちょっと狂ってる
だがしかーし!騙されてはいけない。彼女こそクイーン・オブ・ビッチなのだ。
人畜無害なフリをして男を惑わしているのだ。言わば、天使の皮を被った悪魔。
なぜ僕がそこまで彼女を毛嫌いするのかと言うと、ちゃんとした理由がある。
あれはまだ春休み真っ只中の平日だった。
天気も良いし、散歩がてら本でも買いに行こうと考えていた。
駅前まで来て本屋へ続く道を歩く途中、僕はふと向かい側にある真新しいラブホに視線を向けた。
そして最悪なことに、見てしまったのだ。吉井さんがラブホから出てくるところを。
しかも3回もその現場を見てしまい、恐ろしいことに相手は毎回違う人だった。
吉井さん、あなただけはまともな人だと思っていたのに…。
B4と一緒にいても、あなただけは、純粋で決して汚れてなんかないって思っていたのに…。