僕の彼女はちょっと狂ってる



〇〇〇



 入学式が終わり、帰ろうと鞄を持った僕は、誰かに肩を叩かれた。



「ねぇねぇ、紺野君…だよね?」



 首を傾けながらそう聞いてきたのは、ふわふわの髪をポニーテールにした小さい女の子だった。



「そうだけど…」

「やっぱりー!私、香山美奈子!よろしく」

「えっ…ちょっ…」



 自己紹介をしたと思ったら、いきなり僕の手を握ってきた香山さん。

 あ、この人もしかしてB4の一人じゃないか!?
 確か吉井さんと一緒に登校してきた人だ。


 そんな人が、一体何の用で僕の所へ?



「あのさ、紺野君この後暇?」

「え…?」

「話したいことあるから、体育館裏に来てほしいなー、なんて」



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