Lover dance ~運命の恋~
『海奏?どした?』
拓の声にハッとなって隣を見る。
心配そうに私を見る拓に慌てて答えた。
『えっ?どうもしやんで!どうしたん?』
『それは俺のセリフやろ!今日の海奏、何か変やで!』
心配そうな顔の拓が私をじっと見つめる。
『ウォームアップん時かて、ずっと上の空やん!何かあったんか?』
『…何もないって!ちょっと疲れてるだけ!』
無理矢理笑ってみせたけど、拓にはそんな嘘通じるわけがない。
拓は少し眉間にしわを寄せたケド、諦めたように笑った。
『ならええけど…何かあったらすぐ言うこと!』
そぅ言って私の頭を軽く叩いて向こうを向いた。