Lover dance ~運命の恋~

『海奏?どした?』

拓の声にハッとなって隣を見る。
心配そうに私を見る拓に慌てて答えた。

『えっ?どうもしやんで!どうしたん?』

『それは俺のセリフやろ!今日の海奏、何か変やで!』

心配そうな顔の拓が私をじっと見つめる。






『ウォームアップん時かて、ずっと上の空やん!何かあったんか?』

『…何もないって!ちょっと疲れてるだけ!』

無理矢理笑ってみせたけど、拓にはそんな嘘通じるわけがない。

拓は少し眉間にしわを寄せたケド、諦めたように笑った。

『ならええけど…何かあったらすぐ言うこと!』

そぅ言って私の頭を軽く叩いて向こうを向いた。




< 124 / 274 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop