Lover dance ~運命の恋~
ぶーたれて後ろを歩く私に足並みを揃えて、横に並んだたっちゃん。
『海奏、お前何か悩みでもあんのんけ?』
『悩み?なんで?』
突然の質問に間の抜けた声で答える。
たっちゃんはそんな私をじっとみて笑った。
『いや、さっきロビーで思い詰めた顔してたし。やっぱ目開けて寝てたんやな(笑)』
『はぁ!?たっちゃん失礼やしなぁ!海奏かて考え事くらいするし!』
ケタケタ笑うたっちゃんの背中を叩きながら言い返す。
『わかってるて(笑)話くらい聞いたるから、1人で抱え込むなよ!』
たっちゃんはそう言って私の頭をポンと叩いて、また先を歩き出した。