Lover dance ~運命の恋~

また前を歩き出すたっちゃんについて行く。
ふと、コースの方に目をやると草刈りをしてる真堀先生がいる。

前に向き直ろうとしたら目が合った。
ビックリする私と裏腹に、先生は笑って手を振ってくる。
周りを見ても誰もいないから私に振ってくれてるんだろう。
少し首を傾げてみせると先生は笑って頷いた。
それを見て、やっと私も手を振り返す。




振り返った、たっちゃんが大分後ろにいる私を見て立ち止まった。

『海奏!早よ行かな時間なくなんで!』

『ゴメンッ!今行く!』

もう一度、真堀先生に手を振ってから私はたっちゃんの方に走った。






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