Lover dance ~運命の恋~

私は小さく深呼吸をして顔を上げた。

『海奏、次の教習ゎ先生となんや!何するん?』

出来るだけ明るく言いながら、一生懸命に作った笑顔で真堀先生を見る。
でも真堀先生は悲しそうな顔で私を見てた。

『……先生?どうしたん?』

私は驚いて真堀先生に手を伸ばそうとしたけど、それより先に先生の手が私の頬に触れた。
少しビクッとなった私の頬を先生の指が優しく撫でる。

ものすごい勢いで動く私の心臓を、真堀先生の言葉が静めた。

『鈴本さん…泣いてたん?』

『えっ?』


苦しそうに声を絞り出した先生。
私を見る目は、いつもの優しい目じゃなくて悲しそうな目。



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