Lover dance ~運命の恋~
『何か想像と違う~!バイクて、もっと格好良く走るもんちゃうん?』
そう言って拓の方を見ると、拓はコースの向こうを見て固まっていた。
『・・?拓?どうしたん?』
私も同じ方向に視線を向ける。
拓が見てるのが何かすぐにわかった。
コースの隅に間隔をあけて一列に並べたコーン
その間を縫うようにして走る2人のバイクに乗った人。
多分、教官やんな?
ハンドルを切る度に足が地面につきそうな程、状態を傾けて軽やかに走り抜けていく。
バイクなんて乗ったことない私でも上手いのがわかる。
拓と2人で完璧に見とれてしまった。