Lover dance ~運命の恋~
『 あっつぅー!海奏ぁ、俺もう汗ダクぅ; 』
布団を取り入れた拓は手で顔をパタパタ扇いでソファーに倒れ込んだ。
私は扇風機を拓に向けて冷蔵庫にジュースを取りに行った。
『 今日の日差しは海奏にはキツすぎたし、本間助かったゎ!拓ありがとうなぁ♪ 』
ジュースをコップに注ぐ私に、拓は扇風機に当たりながら「ニコッ」と笑って答える。
中学3年頃から急に背が伸びて、体つきも声も、すっかり大人の男になった拓。
でも、いつも私を助けてくれる所や、笑顔だけで答える仕草は昔のままだ。