Lover dance ~運命の恋~
『海ぃ奏ぁ!!』
声の方を向くと喫煙スペースのベンチから拓が手を降っていた。
私は、左手をあげてニコッと笑う先生にもう一度手を降って、拓の所へ走った。
『拓ぅ!おつかれ!バイク見たで〜!ビビりまくってたやん(笑)』
『うるさいっ!(笑)海奏は上手いこと乗れてたやんか!もっとフラフラする思てたわ(笑)』
からかって笑う私にデコピンをして拓も笑う。
『最初はヤバかったで!でも何とか乗れそう♪』
2人でタバコを吸いながら、拓に真堀先生の事を話した。
拓は「マヂで!?」とはしゃぃでたけど、思ったより反応が薄かった。
元気がないのかと少し気になったけど、特にいつもと変わった様子もない。
気のせいかな?と思い直して私はベンチから立ち上がった。
『海奏もぅロビー行かな!拓どうするん?』
『俺は結城先生が次教習ないらしいから、喋りに行ってくる!』
『そっか♪ほな海奏はあと1時間頑張ってくるゎ!』
私は拓に手を振ってロビーに向かった。