Lover dance ~運命の恋~
髪をセットして着替えをすまして、適当な時間を見計らって車に乗り込んだ。
俺の家から車で20分程走ったら海奏と冬也くんの家が見えてくる。
少し遠目から冬也くんの車がないことを確認して家の前に車を止める。
ちょうどギアをパーキングに入れた時に海奏が台所の窓を開けた。
『海奏ぁ!おはよ♪』
身を乗り出して手を振る俺を見て海奏が笑う。
「来るの早すぎ!」と笑う海奏に心配で眠れなかったなんて言える訳もなくて…
楽しみで早く目が覚めたと言ったら、海奏は自分もそうだと笑った。
俺は何とも言えない気持ちを顔に出さないように笑って、海奏に促されるまま家に上がった。