だんご虫ヒーロー。



そして先輩は私の背後にいた雪菜ちゃんに目を向けた。



「雪菜、李のことよろしくな?何かとドジ踏むからこいつ」



頬の少し赤い雪菜ちゃんの頭をニコッと笑いながら撫でる先輩。



一言というか、全て余計な言葉なんですが?



先輩に気付かれないように、先輩を睨んでおいた。



そして先輩は微笑んで自分の担当のキッチンに戻っていった。



「…ごめんね雪菜ちゃん、あのチャラい先輩が。私は雪菜ちゃんに迷惑はかけないから」



誠意を込めて出来るはずのない力こぶを作ってみせた。


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