だんご虫ヒーロー。
「…今は嫌いでも、いつかは好きになるかもしれないでしょ?」
……は?
なんなのこの人考え方がおかしい。
私は勢いよくチャラ男先輩の胸を押した。
チャラ男先輩はかなり後ろに下がった。
何故か知らないけど、顔が熱い。
ゆでダコになった気分。
「…永遠に好きになりません!絶対に有り得ません!」
私の言葉を軽く流すようにチャラ男先輩は手を振って去って行った。
何でこんなことに…
ただぶつかっただけでこんなにからかわれて、あんなこと言われて。
本当に…本当に…
…腹立つー!!!
叫びたいけど叫べずに、心の中で思いっきり叫んだ。