だんご虫ヒーロー。



「…綾女?どうしたの?何か他に買いたいものが『…李!大変なの!』



私が話してる途中で綾女は声を荒げて話し出した。



電話越しの綾女の声はすごく慌てていて、パニック状態になってる。



「…大変?まさかもう綿が終わりそうなの?
今からレジに行くからもうちょっと待ってて」



彼方が綿がなくなって待っているんだと思ってた私は、慌ててレジへと走ろうとした。



『違うの!彼方さんが……彼方さんが……』


「…落ち着いて、綾女。彼方がどうしたの?」



パニック状態になっているであろう綾女を落ち着かせる。



パニックになってると言いたいことも上手く言えなくなるから。



綾女は私が言ったように落ち着かせようとしてるのか、大きく深呼吸して乱れた呼吸を整えている。



そして落ち着いたところで、衝撃的な事実が発覚した。



『…彼方さんが急に危篤状態になって……!
私が自販機で飲み物を買って帰ってきたら具合悪そうにしてて……!』



李、早く来て!



綾女のこの叫びは私にはすごく遠く聞こえた。


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