だんご虫ヒーロー。



あの立てこもり事件から数日が経った。



自分を神という犯人は根元さんの実力により逮捕され、容疑を認めているという。



助けたいんですとか言っといて、私は先輩に駆け寄るしか出来なかった。



あ、先輩じゃない。りか。



あれからりかは病院へと連れて行かれ、切れた掌の治療を受けた。



私は心配してる綾女の元へと戻った。



お喋りな綾女は夕里にもこのことを言っていて、夕里と一緒だった。



綾女は号泣しながら私に抱きついてきた。



夕里は私の顔を見て解決したと分かったのか「おかえり」と言って微笑んでくれた。



私も笑顔でただいまと答えた。



帰る場所がちゃんとあるっていうのはいいものなんだと夕里と綾女がいて感じた。



「あっれ〜?ももちんが1人でニヤけてるよー!」


「…わっ!」



考え事をしていて横からいきなり顔を覗き込まれた。



声の主は早苗。
ニヤリと笑って私を見てる。



っていうか私、ニヤけてた?


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