だんご虫ヒーロー。
そしてストーカーの顔を見た綾女は、驚いてストーカーを指差した。
「…あ!この人屋上で北村さんと対峙した時に止めにきた子だ!」
綾女に言われよく顔を見ると、綾女に言われた通りの人物だった。
坊主頭の野球のユニフォームに身を包んだ男の子。
服装は違うけど、確かにそうだ。
私が北村さんに殴られそうになった時、助けてくれた人だ。
ある意味恩人である人を逆エビ固めにして、泡を吹かせてしまった。
でもどうしてこの人が私の後をついてきてたんだろう。
もしかして北村さんのことを話にきてくれたとか?
なんて思った後に罪悪感がフツフツと込み上げてきた。
私と綾女は彼を二人係で支え、保健室へと運んだ。