だんご虫ヒーロー。
そんなこんなで時は過ぎて、大学の入試が終わった。
今、私の目の前にあるのは大学から届いた合否通知。
手の震えが止まらない。
「ちょっと早く開けてよ」
紗奈が腕を組んで、急かすように貧乏揺すりしている。
「…大丈夫だよ。李、たくさん勉強したんだから!!」
専業主婦になる綾女に言われても、イマイチ説得力がないけど。
でも毎日死ぬほど勉強してきたんだ。
私は意を決して、封筒をゆっくり開ける。
入ってる紙を見ると、そこには英語で書かれていた。
「……Congratulations……おめでとう…?」
おめでとうと英語で書かれてた。
ということは……
「…合格したんだよ!やった!やったよ、すももぉー!!!」
既に泣いていた綾女は思いっきり私に抱きついてきた。
嘘……私、合格したの……?
まだ信じられない。
また別の紙には日本語が書かれてて、『見事合格したことをここに通知致します』と書かれていた。