ONLY YOU~年の差結婚の秘密~
「大怪我?…へぇーっ」



「…敦司さんは多分…私のコトなんて憶えていないと思うけど…私はまだ7歳でちぃちゃかったから…」



「ふうん…」



千歳さんは時折、私の話に相槌を打って訊いてくれた。


「千羽鶴か…俺も…初めてのクランケに千羽鶴折ろうかな?」



「クランケ?」



「俺…初めて…担当の患者を持ったんだ…クランケ…患者は9歳の女の子…事故で右足を骨折っちゃって…」




「へぇー」


「…陽那ちゃん…折り紙は持ってるの?」



「はい…持っています…」



「俺にくれる?」




「いいですよ~っ」



私は椅子を立って折り紙を取りに部屋に戻った。







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