ONLY YOU~年の差結婚の秘密~
「食べましょ…食べましょ…」



気の乗らなそうな敦司さんを引っ張って売店のカウンターの前に歩み寄った。



「薔薇のアイスクリーム二つ」



「おいっ?私はまだ…」



私は強引に敦司さんの分までオーダーした。




「お前…横暴だな…私は…食べるとは言ってないぞ」



「まぁまぁ…珍しい味を二人で楽しみましょう!!」



二人でベンチに座り…淡いピンク色の薔薇のアイスクリームを舐めた。



「おいしい…」



「薔薇の味って…しないな…唯のアイスクリームだな…」



「でも…微かに薔薇の匂いがしますよ」



「匂い?」



未知な味を堪能したけど…敦司さんの表情は終始…複雑だった・・・


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