ONLY YOU~年の差結婚の秘密~
「待て…円…」



私は腰上げて逃げるように頭取室から出ていく円の右腕を掴んだ。




「離してよっ!敦司…」



「…お前のキモチに全く気付かなった…私を許してくれ…」



鈍感だった私は知らず知らずの間に円を傷つけていたと思い…謝る。




「今更…謝られても困るわ…敦司…」



「それでも謝りたい…」



「痛いから手、放して…」




円の腕を掴んだ手に自然と力がこもってしまった。




「すまない…」


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