ONLY YOU~年の差結婚の秘密~
夕食の時間も迫っていて…それ以上は責めず…バスタイムに持ち越した。


夏場だと言うのに…浴槽に湯を溜めて

蓼科で購入した薔薇の入浴剤を入れた。


淡い紫色に染まる湯船。


乾燥させた薔薇の色とりどりの花びらを浮かべる。



私の足の間に小さく体育座りで入る陽那。
緊張しているのか、湯に温まって血行が良くなって肌が上気したのか、ほんのりとピンク色の肌に。

豊かな長い黒髪はゴムでポニーテール風に括っていた。
短い後れ毛に指先をそっと絡める。



「敦司さん!?」
「…恥かしいのか?」



「当たり前です…浴室は明るいし…」



「…普段は薄暗くて良くお前の身体…見えないからな…これからじっくりと見させてもらうか?」



「恥ずかしいから…ヤです」



「…一緒に入ってるのに…往生際が悪いぞ…陽那」


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