ONLY YOU~年の差結婚の秘密~
* * *


これから…陽那と甘い時間を過ごそうと思ったが…

父上が私に話あると書斎に呼びつけた。



人の都合など考えないのは自分本位な父上。



私は白いTシャツとジーンズ姿で父上の書斎に向かった。




「薔薇の香りか…いい匂いを漂わせてるな…敦司」



「私に用とは何ですか?」



「…これはお前と陽那さんにしか出来ない…役目だ」



「私も疲れております…オブラートに包まずハッキリとおしゃって下さい」



父上は口を結び、瞬きして私の瞳を真っ直ぐに見つめた。




「これは…当主の命令だ…陽那さんの学校は退学させて…後継者作りに専念させろ」







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