ONLY YOU~年の差結婚の秘密~
「…本来なら私が憎いはずなのに…陽那お前は…」



敦司さんがわざわざ…私たちのベットに入って来て後ろから抱き竦める。



「…だって私はずっと…」



「だから…私はこの空白の4年間を埋めようと…これから努力するつもりだ」



「総理の仕事で忙しいクセに…それよりもどうして…政治家になったのよ…」



「…一度…伊集院家を出て自由に生きようとしたんだが…結局…私は戻って…父上の後を引き継いだ…多分…自分の役目だと考えているんだ…お前の両親を犠牲にして…連鎖で他の人たちの命も奪った…でもあの『吾妻ダム』で救われた命もある。父上の成したコトで感謝する人たちもいる…」



「敦司…さん」



「若い総理大臣に国を任せたのが失敗だったと言われたくない…国の未来を紡いでいくのは私たち若い世代だ」



私がこの子に紡と名付けた名前を由来と同じコトを敦司さんは言っていた。


未来を紡ぐ…


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