ONLY YOU~年の差結婚の秘密~
敦さんは踵を返して着替えに行こうとする私の右腕を掴んだ。



「あの…」



「…この雰囲気で判らないか?」






眼鏡がなくて見づらいのか敦司さんは瞳を細めて私に熱っぽい光を注いだ。




「…キス…ですか…」



「…夜はお預けを食らったんだ…キス位…させてくれ」




「私は別に…敦司さんがいいなら…」



「尻が軽いぞ…女の子がそんなコトを言うもんじゃない…陽那」


叱り方は私の父親のようなんだけど…


腕の中に強引に引き込まれ、唇を奪われる。


昨日から私たちは数えきれないキスを交わしていた。


敦司さんの胸板を叩いて唇を離してと懇願するけど。


全く私の抗議を訊き入れてくれない…


ともかく終わるまで堪えるしかなかったーーー・・・















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