キケンな花嫁修行〜結婚相手が二人!?〜四ノ宮蓮編
「あの!蓮さん……!」
首筋から下へ下へと唇を滑らせる蓮さんの身体を、私は必死で押し返す。
「……何だよ」
「ごめんなさい、私、まだ……」
正直、この先のことに興味がないわけではないし、蓮さんとならいつかは抱き合いたいと思う。
だけど、この年まで処女だった私は、なかなか彼を受け入れる覚悟ができない。
「怖いのか?」
「……少しだけ」
「無理はさせない」
「でも」
「火をつけたのはお前だぞ」
責めるような口調で言われて、私の目に涙が溢れてきた。
ばかばか、カンナの意気地無し。
蓮さんが相手なのに、どうして怖がったりするのよ……
「……悪い。焦りすぎた」
蓮さんはため息混じりにそう言うと、体の上から退き、私の隣にごろんと仰向けになった。